コミックマーケット代表の米沢嘉博さんが亡くなったことは、すでにあちこちのメディアで流れているので、ここを通るひとの多くはもう知っているだろう。

本当に早すぎる。まだ50幾つでなんて。

私は詳しく知っているわけではないけれど、どれだけ大きなものを残していったか、それはわかる。

コミックマーケットも有名になって、どんどん同人誌やらないひとにも知られるようになって。同時にどんどんどんどん大きくなって。
一緒に漫画やアニメや同人誌とかのものが、メジャーになり認められるようになった。
それを趣味とする者の肩身の狭さが減った。
よく中身を知らないひとでも、それもありだと言ってくれることが増えた。
少なくとも「なにそれ？」って言われることはなくなった。
コミックマーケットがなかったら、こんなに偏見はなくならなかったと私は思う。

それにそんな大きなイベントの元締めとして、こんなに長い間破綻させずに続けていくことが出来るなんてすごいひとだ、と思ってた。

行列に朝から並び、サークル回って同じ趣味のひとと話して。
家に帰ったらへとへとで、それでもかばんと気持ちはお宝でいっぱいで。
年2回のトレジャーハントのお祭り。
学生時代の夏と冬は、そういう時間を過ごしてた。
本当に楽しかった。

今はコミックマーケットには私は行っていない。
最後に行ったのは数年前とかだけど。
だけど、離れてもコミックマーケットが好きなのは変わらない。

そうした場所を作り、守り続けてくれたひとに。
今はありがとうございましたとしか言えない。

もしもあの世があるのなら。
どうか向こうでの暮らしが幸せでありますように。